平成30年度 ヨコクラ 病院指標

【定義】
30年度の一般病棟・退院患者さんの人数を年齢階級別（10歳刻み）に集計しています。
年齢は入院日の満年齢となります。
10件未満の数値は（‐）ハイフンで記入しています。

【当院の特徴】
当院は地域唯一の一般病院として、急性期医療から療養・在宅にも対応し、地域で必要とされる病院機能を備えた地域密着型病院としての機能を有しています。当地域は高齢化率36.8％と高く、全国平均の27.7％と比べても高い、県内でも上位の超高齢化地域です。
当院の入院患者さんも70歳以上が全体の76.9％、80歳以上が55.9％を占めています。年代別の主な疾患では,若年層で骨折などの外傷疾患が多く、40代・50代になると脳梗塞などの脳血管疾患、憩室炎や肝硬変等の消化器系疾患が多くみられます。60代以上では外傷性疾患、狭心症や心筋梗塞などの循環器疾患、80代以上では肺炎や心不全、大腿骨近位部骨折などが多くみられます。

【定義】
5大癌とは発症症例数の多いとされる、胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌のことを言います。癌の患者さんの人数を、初発の病期分類別、および再発に分けて集計しています。
病期分類は、癌がどのくらい進行しているかを意味します。stage0～stageⅣまであり、ｓtageⅣが最も進行していることになります。

【当院の特徴】
当院では肝臓内科の専門医にて治療を多く行っています。他医で治療が困難な症例など、県内外からご紹介いただき、再発に対する動脈塞栓術や肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法等などの治療を行っています。また大腸癌や胃癌などにも胃腸内科や外科が連携をし、治療にあたっています。

【定義】
市中肺炎とは普段の社会生活の中で罹患した肺炎のことです。
重症度分類は「尿素窒素（ＢＵＮ）・脱水あり」「ＳＰＯ2」「意識障害」「血圧」「免疫不全状態」「肺炎重症度規程因子」を基準に評価し、その結果評価指数が高いものが重症となります。
重症度は、軽症、中等症、重症、超重症度で分類されます。その重症度別を患者数、平均在院日数、平均年齢で表示しています。
10件未満の数値は（‐）ハイフンで記入しています。

【当院の特徴】
当院で患者数が最も多いのは中等度です。軽症では、平均年齢も50代と若く、入院日数も短期間で経過は良好です。重症度が低くなるほど平均在院日数や平均年齢も低くなります。

【定義】
脳梗塞とは、脳の血管に血の塊が詰まったり、血流の流れが止まり、そこから先の脳細胞に酸素や栄養不足となり、脳細胞が壊死、または壊死に近い状態になる事を言います。この指標では、脳梗塞を発症3日以内（急性期）、その他（慢性期）ごとに、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を表しています。
10件未満の件数は（‐）ハイフンで記入しています。

【当院の特徴】
当院ではアテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞、ラクナ梗塞・その他の梗塞の順に多く、平均在院日数は急性期で63.92日、慢性期で、188.07日です。他の医療機関からのリハビリ治療なども受け入れ、初期治療から在宅復帰に向けた継続した治療を行っています。次いで一過性脳虚血発作（ＴＩＡ）で多く入院されています。脳に行く血流が一過性に悪くなり、運動麻痺、感覚障害などの障害が現れ、24時間以内（多くは数分後）にその症状が消失するものもありますが、脳梗塞の前触れとして重要な疾患です。
当院では3テスラＭＲＩを導入し、造影剤を使用しない血管撮影や三次元的撮像による、脳や骨などのより詳細な評価が可能です。早期に発見、診断・治療を行うことで、地域の医療機関等とも密に連携し治療にあたっています。

【定義】
最も医療資源を投入した傷病名が「播種性血管内凝固症候群」「敗血症」「その他の真菌症および手術・術後の合併症」について全退院患者に対する「入院の契機となる病名」が同一か異なるかの患者数・発生率を示しています。
10件未満の数値は（‐）ハイフンで記入しています。

【当院の特徴】
当院では人工透析の治療を行っており、透析シャント部の狭窄、閉塞がこちらに分類されます。透析シャント部のトラブルについては、当院の患者様だけではなく近隣病院、医院からの紹介も受けています。手術や処置を行う際には合併症をおこさないよう職員一同細心の注意を払い施行しています。